床の高低差に気づいてた?
平衡感覚が麻痺していた?
震災で床が傾いたのかな?
↑ 床の傾きの原因を調査しているところです。
ちなみに国交省の基準では傾きが6/1000以上の場合ですと・・・
めまいや頭痛にふらつきを感じたり、睡眠障害などの生活に支障が出るレベルです。
傾きが6/1000ということは、3メートル間で2センチ近く傾いていることになります。
そこで問題のわが家を計測しましたら・・・
床の傾きが2メートル間で3センチという結果でした!!
一般的には住むことが厳しいレベルの傾きのようです!
新築から20年以上も生活していながら気づきませんでした。
もちろん私の性格が歪んでいたからとかではないはずですw
床の傾きに気づかなかったのは・・・
ベッドを設置していた部分の床が傾いていたので違和感もなく生活していたからです。
厄介なのは傾きの原因がわからないことです。
地盤から基礎、1階部分の柱には異常もなく原因を発見できなかった。
建築士と図面をもとに調査をしたが、床と天井を剥がさないとわからないようです?
居住中の家財がある中で床と天井を剝がして調査するのは困難な作業となります。
そこで傾きを修復する工期は調査も含めて2週間で完了する計画を立てました。
今回のポイントは床と天井を剥がさないと修復工事の内容も金額もわからないことです!!
やると決めたらとことんやる主義なので・・・
まずは、私以外を実家に帰省させて、家財を他の部屋に移動してから調査を再開しました。
早速、棟梁が床を剥がして構造部の不具合などをチェックしましたら・・・
地震の影響とか白アリでもなく、根太の劣化なんかも発見できませんでした。
まさか建物の中央部だけ地盤沈下でもしているのではと心配になってきます。。。
もしも地盤沈下の修復工事を依頼したら・・・
ジャッキアップやダブルロック工法などで、費用相場は200~500万です!
さてどうしましょ~?今さらの話になりますが・・・
工事業者には「お金の心配はないからとことんやっちゃって~」なんて気前よく言ったからなぁ~笑
それから数時間作業をしていた棟梁と建築士から調査結果を聞いたところ・・・
やはり原因は不明とのことでした!!
あえて言うとしたら新築時の施工不良?とはいえ直接の原因はわからないようです。
いずれにしても床の土台を調整して張替えれば解消できることがわかり安心しました。
たぶん傾きの原因は、瑕疵(見えない欠陥)によるものと認識しました!!
新築住宅を取得するには自ら設計して建築するか、完成された建物を購入するかになります。
注文住宅と分譲住宅の良い悪いとかの話しは置いといて・・・
どちらの新築住宅にも瑕疵リスクがあることです。
そこで建築又は販売業者は10年間の修復保証をしなければならなことになっています(品確法)
しかし10年以内に瑕疵を発見できたとしても・・・
素人さんが単独で瑕疵を主張するのは至難の業ではないかと思っています。
自然災害(地震や台風など)による影響で建物に被害を受けたら損害保険で対応します。
原則的に瑕疵は新築時からのものに限定されていますから・・・
築10年以内に自然災害で受けた建物被害は瑕疵として請求することはできません。
宮城県では311の震災から10年間で震度5以上の地震が頻繁に発生していますので・・・
建物の主要構造部分については震災の被害も新築時の瑕疵も曖昧になっている可能性があります。
つまり建物の欠陥が発見された時にその原因を明確に分けて説明することは難しいと思われます。
とはいっても新築住宅にはそれなりのメリットがありますのであえて割愛しますが・・・
もしかすると新築住宅よりも中古住宅の方が欠陥リスクに関しては低いかもしれません。
購入前にインスペクション(建物調査)して大規模修繕をした中古住宅は欠陥が解消されているからです。
もし本気で欠陥のない新築住宅を求めるとしたら・・・
建築の過程から外部の検査会社を入れてチェックさせる方法もありますが建築業者は嫌がります。
とにかく見えない欠陥を見抜くのはプロでも難しい場合がありますので・・・
これから住宅の購入を予定している方の物件選びの一つの判断材料になれば幸いです。
ということで、今回は長々とウンチクを偉そうに書いてしまいましたが・・・
所詮、不動産屋でも床の傾きに気づかずに20年間も住んでしまったお話をさせていただきました!笑